圧倒的な力で吉岡一門を切っていく武蔵。
ですが、さすがに70人も相手にするのは過酷。
ただ、疲労困憊に陥った武蔵の身体に、ある変化が訪れたのです。
ここでは、バガボンド27巻のあらすじとネタバレ、読んだ感想などをご紹介していきます!
【漫画】バガボンド 27巻のあらすじ
前巻(26巻)のあらすじとネタバレがこちら↓

以下、バガボンド27巻のあらすじです。
〜バガボンド27巻のあらすじここから〜
吉岡一門との果し合いに挑み、次々と切り倒していった武蔵。
ですが、吉岡の門下生達は、形振りかまわずあらゆる手で武蔵を殺しに来るようになりました。
泥を投げつけ、視界を奪い、更に多勢で襲おうとする吉岡勢。
南保与一率いる与一塾の者達に囲まれた武蔵。
ただ、疲労しきった肉体に、変化が起こっている事に気が付きます。
目に映る者の色が違う?
決死の覚悟で向かってくる者に対し、死の覚悟無しに向かってくる者の色が霞んで見えるようでした。
与一は決死の攻めを見せ、武蔵もろとも死ぬつもりでした。
しかし、その剣は武蔵に届かず、押し倒すに留まるのでした。
与一の覚悟とは裏腹に、与一ごと武蔵を刺せない門下生。
武蔵は与一の首を折り、再び立ち上がります。
「重てぇな…俺の体の、何もかも…」
疲れ切った体は重く、心は折れかけ、目も虚ろになる武蔵。
もう倒れてしまおう…斬り合いの果てに死ぬ、それでいい…
そう思ってしまう武蔵でしたが、向かってくる吉岡の門下生に、体は、そして剣は自然と反応していくのでした。
〜バガボンド27巻のあらすじここまで〜
以上がバガボンド27巻のあらすじです。
続いて、バガボンド27巻のネタバレを見ていきます。
【漫画】バガボンド 27巻のネタバレ
以下、バガボンド27巻のネタバレです。
〜バガボンド27巻のネタバレここから〜
武蔵が吉岡一門と戦っている間に、夜は明けていました。
本阿弥家で過ごす佐々木小次郎は、昨日出会った武蔵の事が離れない様子で、本阿弥妙秀に「武蔵」という字を習っています。
武蔵と真剣を交えたかった、小次郎はそんな思いを、字に乗せていました。
吉岡一門70名も半数以上斬り殺した武蔵。
ですが、残された吉岡勢は全てを捨て、形振り構わず武蔵に向かって行きます。
多数で囲み、剣を振る者、遠くから泥を投げつけ、武蔵の目を塞ごうとするもの…
そんな中、武蔵は、目に映る吉岡の門下生がふと気になりました。
「色が違う?」
口では威勢を張っているが、命を捨てる覚悟の無いものは、武蔵の目に霞むように薄く映っていました。
「近付くならば、斬るしかねぇだろ…」
霞むように見える門下生もあっさり斬る武蔵でしたが、その瞬間、頃合いを見計らっていた南保与一が、剣を突き出しました。
紙一重でかわされた突き、与一は武蔵をそのまま押しながら、ある想いを走らせます。
「我々は到達できなかった、その深みに…よくぞここまで、ありがとう武蔵」
憎みながらも、70名と斬り合いながら生きる武蔵の姿は、一人の武士として、尊敬に値する姿であったのです。
武蔵を押し倒した与一、自らもろ共剣を突き刺せと叫びますが、門下生達に一瞬の躊躇が生まれます。
剣が疲れるよりも早く、武蔵は与一の首をへし折り、再び立ち上がるのでした。
「重てぇな…俺の体も何もかも…」
疲労に満ちた体に、消耗しきった精神。
武蔵は、もう倒れてしまおうとすら思いましたが、向かってくる剣に、体は反応していきます。
「ぬた」
「ぬたあん」
重い自身の体を例えてか、武蔵は呟きながら斬っていきます。
その剣は今までよりも深く、鋭く敵を斬っていきます。
朦朧とした意識の中、斬り続けた武蔵はふと気付きます。
「あとこれだけ?」
周囲を囲んでいた吉岡一門も、残りは5人程…
「抜けられる。この地獄を。京を抜けられる」
先を見てしまった武蔵は、先程とは一変し、焦り、力み、剣を振るいます。
武蔵の姿を遠目で見ていた植田良平と小橋蔵人は、尊敬に誓い眼差しと共に、吉岡一門が無くした魂を憂いていました。
既に深手を負っていた植田でしたが、最後の力を振り絞り、蔵人と共に武蔵に近づきます。
数多の死体に紛れ、息を潜める二人は、武蔵が自身の剣を拾おうとした瞬間、斬りかかりました。
植田最後の「一の太刀」は、武蔵の右足に深く切り込まれましたが、そのまま植田は倒れました。
最後に剣を交わした蔵人も、武蔵の前に倒れます。
「願わくば、あんたと切磋琢磨したかった。我々皆が目指したものに、きっとあんたはなれたんだ。」
死にゆく蔵人は、武蔵に敬意を示し、最後に倒れるのでした。
〜バガボンド27巻のネタバレここまで〜
以上がバガボンド27巻のネタバレです、
【漫画】バガボンド 27巻の感想
肉体の疲労、喉の渇き、破裂しそうな肺…
読んでいて苦しくなるような吉岡との果し合い後半でしたね。
しかし、関ヶ原での小次郎同様、極限に重い体と、極限に薄れた意識の中で、その剣は威力を増して行きました。
南保与一、小橋蔵人、そして植田良平が個々の最後に見せた「名門・吉岡」らしさが、彼らが立派な武士であった事を感じさせましたね。
復讐の果し合い、という形振り構わぬ形で最期を迎えた吉岡でしたが、たった一人で多勢に向かい、命を捨てる覚悟の出来ていた武蔵の姿に、最後は尊敬や感謝の念を抱きます。
植田の幼少期の回想シーンで現れた、若かりし日の吉岡拳法。
その姿や、指導の仕方、熱血さは、確かに伝七郎が受け継いだものなのでしょうね。
戦いを終えた武蔵を待っていた朱美、まさか身を投げるとは思いませんでした。
武蔵に想いを寄せていたはずでしたが、最後は清十郎の女として、死ぬ事を決めたのでしょうね。
残されたお甲がどうなっているのか、気になるところでした。
【漫画】バガボンド 28巻に向けての展望と考察
植田最後の「一の太刀」は、かなり深く武蔵の足に斬り込まれていました。
この巻の最後では、何食わぬ顔で雪をみていた武蔵でしたが、この足の傷は一生モノになる気がします。
一乗寺を後にする時も、右足は反応していないかのような描かれ方をしていました。
70人者相手と斬り合ったその体は、他にも何か所か切り傷を負っていますし、かなりの血を流しています。
初めて吉岡道場を後にした時のように、どこかで血まみれになって行き倒れ、沢庵か又八あたりに助けられるのではないでしょうか。
絶命する最後に、武蔵の足を掴んだ植田の顔は恐ろしいものがありました。
70名を斬り殺した武蔵、途中で沢庵の言葉が回想されていました。
「お前が終わらせたのだ。彼らの人生を」と。
「殺し合いの螺旋」という言葉に、武蔵はしばらく悩まされるかもしれませんね。
【漫画】バガボンド 27巻のネタバレ感想まとめ
バガボンド27巻のあらすじとネタバレ、読んだ感想などをご紹介してきました。
続き(28巻)のあらすじとネタバレはこちらから↓

バガボンド1巻〜37巻のネタバレまとめ
下記の青文字をタッチすると、各巻の詳細なネタバレをチェックできます。1巻 | 2巻 | 3巻 |
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31巻 | 32巻 | 33巻 |
34巻 | 35巻 | 36巻 |
37巻 |
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