落人狩りの農民に囲まれてしまった小次郎。
一刀斎は小次郎をその場に置き去りにし、1人で生き抜くことができるのか?試すのでした。
ここでは、バガボンド19巻のあらすじとネタバレ、読んだ感想などをご紹介していきます!
【漫画】バガボンド 19巻のあらすじ
前回(18巻)のあらすじはこちらから↓

以下、バガボンド19巻のあらすじです。
〜バガボンド19巻のあらすじここから〜
関ケ原戦場近くの山中にて、落人狩りの農民たちに囲まれる佐々木小次郎。
竹やり等の不慣れな武器を持ちながらも、戦で全てを奪われた憎悪と殺気に満ちる農民たちを相手に、戦う事となります。
その姿を見ながらも、その場を去ろうとする伊藤一刀斎。
「生き抜いてみよ、小次郎」と小次郎を見放し、その場を去ろうとします。
全員が殺しに来る多数との戦い、次々に現れる農民に苦戦。
体力を奪われながらも、小次郎は剣を振るうのでした。
さらに、疲労と睡魔に襲われながらも、向かい来る敵を斬る小次郎。
その剣は、意識してか、無意識か…
しかし、一組斬ってはまた現れる農民たちに、小次郎の体力は徐々に限界をむかえていきます。
同じころ。
西軍の落人・巨雲達一行も、負傷者を出しながらも落人狩りから生き延び、何とか大阪へ行こうと、命がけの旅へ出ます。
東方の軍と遭遇するも、使い手揃いの西軍落人達はその場を乗り切ります。
ですが、闇夜に襲ってくる農民たちの落人狩りに、一人、また一人と倒れていくのでした。
〜バガボンド19巻のあらすじここまで〜
以上がバガボンド19巻のあらすじです。
続いてバガボンド19巻のネタバレを見ていきます。
【漫画】バガボンド 19巻のネタバレ
以下、バガボンド19巻のネタバレです。
〜バガボンド19巻のネタバレここから〜
伊藤一刀斎に連れられ訪れた関ヶ原にて、佐々木小次郎と夢想権之助は武士たちの襲撃を生き延びます。
夜も耽った山中にて、次に襲い掛かって来たのは、刀を持った武士ではなく、竹やりを持った農民達…
戦場に近かった、ただそれだけで村を焼かれた農民たちは、戦場からの落人に恨みを晴らし、身に着けるものを強奪しようと殺気立っています。
数人の農民に囲まれた小次郎を、一刀斎は置いて去ろうとします。
「弟子を見殺しにするのですか!?」
焦って止めようとする権之助ですが、一刀斎は、「半端な助太刀はおらぬほうがよい、わしならのう」と、小次郎を一人にしようとします。
技や腕の試し合いではなく、恨みと殺意を持ち、命を狙いにくる者達。
その戦いを生き残ってみよ、と一刀斎は小次郎に背を向けます。
納得のいかなそうな権之助。
ですがいつの間にか、二人も落人狩りに囲まれていました。
「まずは己の命を守らねばなるまい」
と、一刀斎は嬉々として刀を振るいます。
権之助も、こんなところでは死ねないと覚悟を決め、農民達と叩くのでした。
少し離れた山中。
一刀斎達と戦い揺れる松明の灯りを目にしながら、息をひそめる西方の武士達がいました。
敗戦し、負傷者を抱える定伊・巨雲らは、石田三成の向かったであろう大阪を目指し、落人狩りの群がる山を抜けようと決心します。
負傷者を背負いながらの道中でしたが、早速、敵方である東方の残党狩りに遭遇してしまいます。
それぞれが手練れの西方の武士達は、残党狩りを一蹴しますが、またすぐに落人狩りに狙われます。
負傷者を守りながら暗闇での戦いに、一人、また一人と命を落としていきますが、何とか落人狩りも退けます。
自らを庇ったために死んだ仲間を見て、悔しさと不甲斐なさを滲ませる新次郎は自らを呪います。
鎧を捨て、農民達の着物で残党狩りからの目を欺こうとする一行。
大阪まであと一声の山頂まで辿り着きますが、そこで疲弊しきった小次郎と遭遇するのでした。
弱り、過酷な境地に立たされてきた小次郎は、故郷を思い出しながら「ギアイ」と、自斎の事を思い浮かべ涙しています。
定伊は、巨雲達に「先に行け」と命じ、小次郎と少し話をしていくと言い出します。
「素通り出来ぬ何かがある」
そう言う定伊に対し、昨晩から戦い続けてきた小次郎は刀を構え警戒しています。
先に攻撃を仕掛けたのは小次郎。
定伊は鎖分銅で剣を受けますが、指を一本落とします。
鎖分銅を使いこなす定伊は、小次郎の刀に鎖を絡ませ、を手から離させ奪いした。
刀を無くし岩陰へ隠れる小次郎は、足元に転がる死体をあさり、一刀の短刀を見つけるのでした。
左手に布を巻き付け、岩陰から出てきた小次郎。
定伊は小次郎が聾唖である事に気付きます。
先ほどの刀を持った小次郎の立ち姿を見て、「すべての刀に愛される男だ」定伊はそう感じていました。
定伊は小次郎に太刀を向けますが、小次郎は布で隠した左手で剣を受けます。
そして、左手に隠し持っていた短刀で、定伊を一刺しにするのでした。
〜バガボンド19巻のネタバレここまで〜
以上がバガボンド19巻のネタバレです。
【漫画】バガボンド 19巻の感想
一刀斎が用意した戦いの中で、最も過酷であろう試練が、小次郎を待ち構えていましたね。
勝つ事ではなく、「生き抜く事」。
暗闇の中、休むことなく襲ってくる落人狩り達は、剣を使うものよりもある種手ごわく、戦に恨みを持ち、殺しに来ている分必死で容赦がありません。
体力を消耗し、のどの渇きに空腹、極限状態での殺し合いが、小次郎を疲させていきます。
ですが途中、何度か本能的な動きで落人狩りを切っていましたね。
また、巨雲ら西方の落人達もなかなかの手練れ揃い。
中でも巨雲は、その戦いぶりからしてもかなりの剣豪でしょう。
その中でも父と言え、師である定伊を相手に、極限状態の小次郎は苦戦しながらも、何とか勝利します。
読んでいても精神的に参りそうな苦しい19巻でしたが、小次郎の「生き抜く」戦いも最終局面へと移っていきそうです。
【漫画】バガボンド 20巻に向けての展望と考察
一刀斎が呟いた一言、「ワシになれ」。
過去にも、小次郎を自らと同じ虎と例えた一刀斎ですが、聾唖でありながら見せる剣の才能と、剣に対する喜楽が、一刀斎自身に近かったのかもしれませんね。
一刀斎の願いは、より強くなった小次郎との闘いでしょう。
幾つかの死線を乗り越え、何十人も人を斬り、生き抜く強さを、最短で小次郎に叩き込むつもりなのでしょうね。
その前に訪れる事間違いなしの巨雲との闘いですが、巨雲もなかなか剣狂そう…
伝七郎が戦いを通じて、小次郎を「よくしゃべった」と言っていましたが、同じように、巨雲とも「よくしゃべる」のではないでしょうか。
定伊も、小次郎に問いかけるように戦っていましたし、戦いを通じて小次郎と何か通ずるものがあるだけでも、ある境地に達しているのでしょうね。
襲い来る武士や農民達では持ち合わせない、伝七郎や定伊、そして巨雲の存在。
文字通り剣でしか話せない小次郎にとって知り合い、交流出来る数少ない人間なのかもしれません。
【漫画】バガボンド 19巻のネタバレと感想まとめ
落人狩りとの戦いで、さらなる成長を遂げそうな小次郎。
剣でしか語り合えない小次郎は、今回の戦いで新たな人たちと語り合い、斬り合いました。
次回は巨雲らとの戦い。
次回(20巻)のあらすじとネタバレはこちらから↓

バガボンド1巻〜37巻のネタバレまとめ
下記の青文字をタッチすると、各巻の詳細なネタバレをチェックできます。1巻 | 2巻 | 3巻 |
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